最近、ニュースやSNSで「おむつ定額サービス」や「おむつの使い放題サービス」、「おむつのサブスク」などと呼ばれる保育施設むけのサービスが頻繁に取り上げられています。では、おむつサブスクとはどのようなサービスなのでしょうか?
おむつのサブスクとは毎月、定額の利用料を業者に支払う(=サブスク)ことで紙おむつを保育施設へ直接届けてくれるサービスです。そのため、「おむつのサブスク」も「おむつ定額サービス」も同じサービスと考えて問題ありません。おむつサブスクを導入することで、保護者は紙おむつへの記名と保育所へのおむつ持参が不要になり、保育園でも園児ごとの紙おむつの管理の必要がなくなります。
保護者と保育園の双方にメリットのあるサービスなだけあって、保護者の方が園を選ぶ基準にもなりつつあるのかもしれません。そのため、「おむつのサブスク」の導入を検討されている施設も多いのではないでしょうか?
ただ、いざ検討するとなると、気になるのは月額利用料だと思います。
毎月、保護者の方が負担する利用料金ですが、「紙おむつ + お尻ふき」の使い放題プランでは一般的には2,500円前後が利用料金の相場のようです。しかし、おむつサブスクとしては後発サービスながらも、紙おむつとおしり拭きの使い放題を2,290円(税込)から利用できる(※)サービス「おむつカンパニー」も登場しています。
※月額のご利用金額は保育施設へ導入される紙おむつのブランドにより異なります。
*株式会社ブリッジウェル調べ(2024年1月時点)
ここまでは保育園向けのおむつ定額サービスの月額利用料に関して説明していきましたが、あらためておむつのサブスクの導入によって得られる保育園のメリットについてもご説明させていただきます。
(その1)おむつの履き替えが楽になる
おむつ替えが必要な度に、おむつストックから子供ごとに紙おむつを取って履き替え。保育士さんなら誰でも経験のあるこの作業もおむつのサブスクを導入することで不要になります。また、万が一誤って他の子のおむつを履かせてしまったら、保護者への説明も大変です。
(その2)おむつの管理業務から解放される
子どもごとのおむつ在庫チェック、貸おむつの管理、保護者への補充連絡など、保育所でのおむつに関する事務作業は多岐にわたります。おむつのサブスクでは、そのような手間をなくし、子どもと触れ合う時間に充てることができるようになります。
(その3)感染症対策になる
従来の保護者の方がおむつを持参する方式では、保育士の先生は保護者の触れたおむつに触れることになります。おむつのサブスクを導入することで、保育士の先生が触るのは未開封のおむつになるため、感染症対策につながります。
2022年1月時点で保育施設向けの「おむつのサブスク」サービスは多くの会社が提供しています。しかし、保育園へお届けする紙おむつの種類や月額利用料、支払い方法などサービスによって異なる特徴があります。
そこで、ここでは代表的な特徴をご説明するとともに自園にあったサービスを選ぶポイントをご紹介いたします。また、おすすめサービス7選を本記事の後半でご紹介していますので、そちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
(その1)サービス利用率の高さ
おむつサブスクを導入しても全ての保護者が利用するとは限りません。ただ、施設内でサービスの利用率が高ければ高いほど、現場の負担が軽減されます。0-2歳児が30名の保育園で導入しても利用率が30%程度場合と、80%程度の場合では現場のオペレーションが全く異なることが想定されます。
<チェックポイント(例)>
1)保護者の許容できる金額かどうか
2)保護者が何を重視しているのか(金額、おむつの品質、日頃使用しているものと同じかなど)
3)加入率を高めるためのノウハウや工夫
4)他の導入園での利用率
(その2)おしり拭きの有無
お尻ふきが標準でセットになっていたり、オプションとなっているサービスもあれば、お尻ふきは提供していないサービスもあります。また、日々使うものだからこそ、おしり拭きの品質も忘れずにチェックしてみてください。
(その3)おむつの持ち帰りの有無
風邪で登園できない際に紙おむつを持ち帰えることのできるサービスや一切の持ち帰りを許可していないサービスがあります。また、サブスク故に返金対応がない場合は、風邪などで丸々2週間もお休みとなると、勿体無いと考える方もいらっしゃるかもしれません。
(その4)一度の配達で依頼できる数量
紙おむつを1箱から配送できるサービス、一定数量の箱数での発注が必要なサービスなど様々です。特におむつの在庫を保管するスペースに限りのある小規模保育園などでは、導入の可否に関わる重要なポイントです。
(その5)契約方法
契約方法は主に保育園と業者で契約、または保護者と業者で契約2種類が主流です。保護者と業者で契約する際に、口座振替で別途料金が発生することもあるため、保護者の方への事前の説明が大切です。
(その6)おむつの補充方法
指定のウェブページやアプリを使用して補充を依頼する形式が主流です。ただ、中には一定数量を下回ると自動的に補充連絡をしてくれる便利なサービスもあります。
(その7)無料お試し期間の有無
契約前に1ヶ月間程度の無料お試し期間を設けている業者もあります。導入前に保護者の方にご納得いただく、施設でもオペレーションを確認する意味で活用することができます。
保育所での「おむつの使い放題サービス」の導入を検討しているのであれば、以下のようなサービスがおすすめです。各おむつのサブスクの月額料金とおむつの種類を比較してみました。
サービス名 | おむつ | 月額料金(税込) |
---|---|---|
おむつカンパニー | ミラフィール グーン | 2,290円〜 |
手ぶら登園 | マミーポコ ムーニー | 2,508円〜 |
おむつお届け 定額サービス | ネピアwhito | 3,278円 |
すくすくサブスク | パンパース | 3,278円 |
Kao すまいる登園 | メリーズ | 3,278円 |
おむつん | グーン | 2,500円~ |
おむつサブスクとしては後発サービスながらも、月額2,290円(税込)から利用できる(※)おむつのサブスク。プライバシーマークを取得、全国多数の公立園への採用実績など個人情報保護の観点からも安心のサービスです。紙おむつ「グーン」と「ミラフィール」を利用することができます。
※月額のご利用金額は保育施設へ導入される紙おむつのブランドにより異なります。
月額利用料金(税込)はこちら↓
・おむつ+おしりふき使い放題…2,290円
・エプロン、手口ふきは別途オプション
新宿区公立保育園で初の導入事例 – すべての人にメリットがあるサービス
学研とネピアが運営するサービスです。紙おむつとおしり拭きの使い放題のサービスを月額3,278円(税込)で提供されています。紙おむつは保育所に自動的に必要な量が配送されるとウェブページに記載されており、忙しい保育士さんには嬉しいサービスです。
月額利用料金(税込)はこちら↓
・おむつ+おしりふき使い放題…3,278円
BABYJOB株式会社が運営するサービスです。2020年サブスク大賞のグランプリを受賞したことで有名なサービスです。おむつメーカーのユニチャームと共同運営していることから、ユニチャームの紙おむつ「マミーポコ」と「ムーニー」を利用することができます。
月額利用料金(税込)はこちら↓
・おむつ+おしりふき使い放題…3,278円 ※ムーニーの場合
・おむつ+おしりふき使い放題…2,508円 ※マミーポコの場合
有限会社いとう教材社が運営するサービスです。首都圏を中心に運営されており、年齢が上がるごとに月額料金が安くなるという特徴があります。
月額利用料金(税込)はこちら↓
・2,500円〜
小山メディカルサービス株式会社が運営するサービスです。紙おむつの他に、おしぼりやお布団セットなども利用できるという特徴があります。
月額利用料金(税込)はこちら↓
・枚数に応じて設定
すくすくサブスクではP&Gのパンパースを利用することができます。また、サービスは小山メディカルサービス株式会社が運営しているサービス『らくらく登園セット』の一部として提供されています。また、2022年6月19日時点では、サービスの提供地域は全国てはなく、国内の一部地域に限定さてています。
・おむつ+おしりふき使い放題…3,278円
2022年4月1日より開始されたばかりの新しいサービです。また、Kaoすまいる登園では、「メリーズ」が使い放題になります。
・おむつ+おしりふき使い放題…3,278円
いかがでしたでしょうか?本記事ではおむつのサブスクの相場感から、サービスを選ぶ際のポイントをご紹介をさせていただきました。ぜひ、自園に合ったおむつのサブスクを見つけてみてくださいね。
おむつカンパニー公式サイト